キモカワで世間を揺るがす、アイツの地元へ観光に行きました。
数年ぶりの法隆寺です。室生寺です。桜も咲いています。
現地には無数のアイツが商品化されています。
私は元々かなり前から、あの作家さんのデッサンや作品は好きで、図像などは集めていた方。童子形などは大好きなのですが。これ、これだけは。
というわけで、キモカワについて考えてみました。
これはかなり嗜好による判断基準なので、自分の境界線を主張するだけになってしまうのですが、
まず「キモ」の部分は、気持ち悪いと判断される要素で、これは線対称ではないとか、見慣れない(もしくは未経験の造形)であると思います。
次に「カワ」の部分は、造形として簡略化されている。そして、表情と認識されるパーツ配置が乳幼児のように中央に寄っていることが考えられます。
この二点から簡単に、私がこれはキモカワではないかと思うものが、「妖怪図」です。
存在としては、人間の畏怖するものがきっかけとして生まれている妖怪ですが、鳥山石燕や水木しげる氏の作品のように簡略化され、性格付けがされ、身近な素材で理解できる範囲まで引き下ろされると、カワイイ、と言った心理的に優位な感情が生まれるのだと思います。
そこで改めて、アイツをみてみたのですが、確かにキモイ部分はあります。(頭に鹿の角)カワイイ部分は、幼児化というところで補っていると思います。
最近になってかわいいとの聲が強く出始めたのは、我々が見慣れてきたからだと思います。
つまり、いかに視覚的広告効果を得られるかによって、キモイは克服されていくのだと、私はそう考えるに至りました。(号泣)